キッチン周りの収納や整理整頓に関心がある方にとって、パントリーは毎日の暮らしをより快適にするための重要なスペースです。
食品や日用品をまとめてストックできるパントリーは、その作り方次第でキッチンの使い勝手が大きく変わります。
どのような点に注意して計画すれば、理想のパントリーが実現できるのか、そのポイントを見ていきましょう。
パントリーはどう作るのが良いか
収納量に合わせて広さを決める
パントリーを設ける上で最も重要なのは、「何をどれだけ収納したいか」を明確にすることです。
飲料水や食品のストックが多い家庭、掃除用具や日用品なども一緒に収納したい場合は、ある程度の広さが必要です。
人が中に入って作業できるウォークインタイプや、十分な収納力を持つタイプが適しているでしょう。
一方、収納したいものがそれほど多くなく、スペースに限りがある場合は、壁面を利用したコンパクトなタイプでも機能します。
まずは、現在持っている収納したいものの量とサイズを確認し、必要なスペースを把握することが第一歩となります。
動線を考慮した配置場所を選ぶ
パントリーの配置場所は、収納する物と家事の動線を考慮して決定します。
一般的に、キッチンからすぐに手が届く場所が便利とされています。
特に、重い食材や飲み物などを収納する場合は、キッチンに近いほど出し入れが楽になります。
また、園芸用品やアウトドア用品、ペット用品などを収納したい場合は、玄関近くに設けることで、外からの出入りとの動線がスムーズになります。
洗剤やタオル類を収納するなら、洗面室に隣接させると洗濯などの家事がしやすくなります。
各部屋からアクセスしやすい位置に配置することで、家全体の回遊性も高まります。
棚の奥行きや高さを設計する
パントリーの棚の設計は、収納する物のサイズに合わせて行うことが大切です。
例えば、ホットプレートやミネラルウォーターを収納する場合は、奥行き45cm程度あるとゆとりが生まれます。
お皿やグラスなどであれば、奥行き30cmでも十分な場合が多いです。
また、人が棚の前で作業するスペースも考慮し、最低限の通路幅(60cm程度)は確保しましょう。
棚の高さについては、普段よく使うものは目線の高さ(床から90cm~165cm程度)に配置するのが理想的です。
重くてかさばるものは下段に、軽いものは上段に置くなど、高さを活かした収納を心がけると、物の出し入れが格段に楽になります。

パントリーにはどんな種類がある
部屋として作るウォークインタイプ
ウォークインパントリーは、独立した小部屋のように空間を区切って作られるタイプです。
人が中に入って棚に並んだものを自由に手に取ったり、整理したりできるため、収納量が多い場合に非常に便利です。
1畳以上の広さを確保できると、より快適に利用できます。
ただし、空気がこもりやすいため、換気計画をしっかり行うことや、家電を使用する可能性があればコンセントを設置しておくことが推奨されます。
窓を設けると明るくなりますが、断熱性には注意が必要です。
壁面を利用するタイプ
壁面を利用するパントリーは、限られたスペースを有効活用できるタイプです。
キッチンの背面や側面の壁一面に棚を設けることで、収納スペースを確保します。
奥行きは浅めに設計されることが多く、物の出し入れがしやすいのが特徴です。
クローゼットのような形状で扉を設けて中身を隠したり、オープンな棚にして見せる収納とすることも可能です。
スペースに余裕がない場合や、それほど多くの物を収納しない場合に適しています。
通り抜けできるウォークスルータイプ
ウォークスルータイプのパントリーは、2つの空間を繋ぐように設置され、通り抜けができるのが特徴です。
例えば、キッチンから洗面脱衣室やランドリールームへと抜ける家事動線上に設けることで、料理をしながら洗濯物を干したり、といった効率的な動線が実現します。
通路の両面に棚を設置することで、ウォークインタイプよりも省スペースながら、機能的な収納スペースを作り出すことができます。

パントリーの棚づくりで注意すべき点
収納物に応じた棚の仕様を決める
パントリーの棚は、収納する物のサイズや形状、重さなどを考慮して仕様を決めることが重要です。
固定棚だけでなく、収納するものが変わった際に棚板の高さを調整できる可動棚の活用を検討すると、将来的な変化にも柔軟に対応できます。
例えば、買い置きの飲料水や調味料、食器類など、収納する物の種類に合わせて棚の奥行きや高さを設計することで、無駄なく空間を使い切ることができます。
取り出しやすい段にモノを配置する
パントリー内の棚は、使用頻度と物の重さに応じて配置を工夫することが、使いやすさの鍵となります。
一般的に、目線の高さから腰の高さにかけての「ゴールデンゾーン」と呼ばれる範囲は、最も手が届きやすく、取り出しやすい場所です。
普段よく使う調味料や食品などは、このゴールデンゾーンに配置すると良いでしょう。
重いものや頻繁に使わないものは下段に、軽いものや使用頻度の低いものは上段に置くなど、高さを意識した配置を心がけましょう。
可動棚の活用を検討する
可動棚は、パントリーをより便利で機能的にするための有効な選択肢です。
収納する物の量やサイズが変わったり、収納したいアイテムが変化したりした場合でも、棚板の高さを簡単に調整できるため、常に最適な収納状態を保つことができます。
例えば、季節ごとの食品ストックが増えたり、大きめの調理器具を収納したくなったりした場合でも、可動棚であれば臨機応変に対応可能です。
これにより、パントリーのスペースを最大限に活用し、無駄なく整理整頓された状態を維持しやすくなります。
パントリーを便利に使う工夫とは
収納ボックスで整理整頓する
パントリー内の整理整頓には、収納ボックスの活用が非常に有効です。
統一感のあるデザインやサイズの収納ボックスを使うことで、見た目がスッキリと整い、空間全体がおしゃれな印象になります。
また、種類ごとにボックスに分けて収納することで、物の管理がしやすくなり、何がどこにあるかが一目で分かるようになります。
取っ手付きのボックスや、キャスター付きのワゴンなどを活用すると、奥にあるものもスムーズに取り出せて便利です。
ラベリングで分かりやすくする
整理整頓されたパントリーを維持するために、ラベリングは欠かせない工夫の一つです。
収納ボックスや棚の前面に、何が収納されているかを記したラベルを貼ることで、誰が見ても、どこに何があるかがすぐに分かります。
これにより、探す手間が省け、無駄な買い物を減らすことにも繋がります。
おしゃれなデザインのラベルを使えば、インテリアとしても楽しむことができます。
コンセントや照明を設置する
パントリーをより便利にするために、コンセントや照明の設置も検討しましょう。
例えば、ミキサーやハンドブレンダーなどの小型家電をパントリー内で使用する場合や、スマートフォンの充電ステーションとして活用したい場合にコンセントがあると便利です。
また、パントリー内は自然光が届きにくい場合が多いため、照明を設置することで、暗がりでの作業や物の確認が容易になります。
センサー式の自動点灯照明にすれば、手がふさがっている時でも安全かつスムーズに利用できます。
湿気がこもりやすい場合は、換気扇の設置も有効な対策です。
まとめ
パントリー作りは、収納したい物の量や種類、そして毎日の家事動線を考慮することが大切です。
ウォークインや壁面タイプなど、住まいのスペースやライフスタイルに合わせた種類を選び、棚の奥行きや高さを工夫することで、使い勝手の良い空間が生まれます。
さらに、収納ボックスの活用やラベリング、コンセントや照明の設置といった細やかな工夫を加えることで、より快適で機能的なパントリーが完成します。
自分たちの暮らしに合ったパントリーで、キッチン周りをスッキリ整え、毎日の家事をさらにスムーズに進めましょう。